ナガノオルタナティブ 2016_01
「ランドスケープ」香山洋一展
2016 6/04,05,10,11,12,17,18,19,*20,*21,*22,24,25,26
*artists stay in gallery
13:00~17:00 ¥500-
@ FFS_Warehouse Gallery
http://www.youichi-kayama.com
https://www.facebook.com/StudioGalleryKLab/
「ランドスケープ」
「景色」とは何か。我々が住まう環境でありあるいは桃源郷という妄想も其処に含まれる。肖像と静物に厭き風景画といった形で絵画表象され、あるいは、浮世絵や芭蕉のような時空を移動する旅の記録となり、今やバーチュアルな仮想空間がモニターに投影されている。そして、そうした過去も現在も圧縮された言葉(観念)として「景色」が在ると云っていい。つまり「景色」(ランドスケープ)とは、表象様式的なカテゴリーではなく、謂わば現代的な「意識」として捉えることができる。
2016年のナガノオルタナティブ初動形態は、「ランドスケープ」をテーマに、作家選出し、個展として開催する。
作品メモ『ただ祈るということ』
『ただ祈るということ』 / 2012 / oil on board / H1800㎜×W7200㎜ / ¥1,200,000
-朝日を見て今日一日の無事を願い、雲を見て虚ろいを感じ、山を見て生を慈しみ、月を見て明日を憂う。-
東日本大震災。多くの犠牲者を出したかつてない大災害。数えきれない被災者が苦しんでいる中で自分の無力さ を痛感した。
痛みを変わることも出来ないし、被災地に駆けつけることも出来ない・・・。 言葉に出来ない感情を、震災からちょうど 1 年後に左隻を陽、右隻を陰とし、昼から夜へ移り行く景色を「24 時間片時も想いを向けることは難しいが、祈りを向け続ける決意」として心象風景という形で制作した。 また、かつて、武士が切腹をする折には白い無地の紙を貼った四曲の屏風を後ろに置き、ことが済んだらその 四曲の屏風で囲んだ習わしがあり、四曲の屏風を死人屏風【しびとびょうぶ】などと称して、金屏風であれ、 無地の何も描かれていない四曲屏風は、縁起をかついで忌み嫌われた事もあったと知り、あえて死を想起させる
「四曲一双」の屏風仕立てにした。
artists memo
陰陽図・満ちた月の夜に
(yin)/2010 /oil on board /直径900㎜
Drawing of Cosmic Duality・On the Night of the Full Moon (yin) /2010 /oil on board /diameter 900mm
道教の中心概念“道(タオ)”は宇宙と人生の根源的な不滅の心理を指す。
中国で生まれた道教は仏教、儒教などにも影響を与え、日本に渡来すると陰陽師が取り入れ、日本独自の陰陽道が生まれた。
それぞれの国、土地で様々な宗教観があり、様々な面で影響しあうが、道教のように多くの教えに影響を与えた物は少なく思う。
光と影、生と死、始まりと終わり・・・対極と循環のバランスを保ちながら我々は生きている。